2005年09月08日

人生の地図

「ある時、どうしても自分の進む道がふたつに分かれると思うんだ。どっちにしようかって。うまくいくかどうかわからないけど、好きなほうと、好きじゃないけど堅実なほうと。そういう分かれ道は何回かあったよ。でも、たとえば映画やテレビから役者の仕事がたくさんきたりした時、おれは役者やタレントで成功したいとは思っていないから断ったよ。出演するより、映画をつくりたい。映画づくりは自分のすべての経験をぶち込めるじゃない。いつも、そうやって、自分がいいな、こっちが好きだなっておもうほうを選んできた。頭で考えたりできないリスキーなほうを、ね。」
油井昌由樹(スポーツトレインオーナー) 人生の地図/高橋歩 編著

人生において別れ道は、何回かあると思います。僕にもありました。就職の時です。大学3年の時に設計がおもしろいと感じ始めた僕は、設計事務所に就職を考えました。両親からは、公務員を勧められ、先生からは、ゼネコンがいいじゃないんか、といっていました。日が昇ったたら仕事を始め、日が暮れたら仕事を納める(もっと働いているとは思いますが)そして、建物ができた時には、うれしぞというようなことを言ってしました。

結局、地元の設計事務所に就職しました。仕事じたいは、やりがいのあるものですが、当然、薄給です。そうこうしているうちに、まわりの人間は、結婚し、子供も誕生し、幸せそうでした。この仕事を続けていくのならば、最低あと10年は、満足に家庭を持つことはできないだろう、そう思いました。僕は、「頭で考えたりできないリスキーなほう」を選んだつもりはなく、今考えると、単なる意地だったような気がします。或いは、この職種でなければ、自分のしたいことはできないと、思い込んでいました。そして、公務員やゼネコンに行く人達をみて妥協するのかと、ある種軽蔑の目で見ていました。

事務所を退社することになり、自分自身、そうとう悩みました。今まで、自分の将来についてこれほどまでに、考えたことは、ありませんでした。さまざまな、企業を研究し、自分の10年後の姿を思い浮かべました。そうしている内に、なにも設計事務所でなくとも、学生の時に感じた「設計が面白い」という気持ちを活かせる業種は、たくさんあることに気がつきました。学生時代のいいかげんな就職活動では、気がつかないはずです。

冒頭に取り上げた文は、白か黒かをせまる考えで、まるで、学生時代の僕の考えのようです。カリスマ自由人の高橋歩氏の本だけあって、全体がアウトローな感じに仕上がってますが、僕にしていれば、本のなかだけの話で、僕自身は、フツーの人間であることを再認識しました。

というわけで、製図試験終了後は、僕の転職記録としてこのブログを更新していくつもりです。設計事務所勤務の方々とは違う角度で「建築をめざして」行きたいと思います。

人生の地図
A‐Works
高橋 歩(著)
発売日:2003-12
おすすめ度:4.12



posted by kid at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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